
ひとことで OKは、all correctをoll korrectとわざと間違えて書いた冗談が、選挙のスローガンに乗って生き残った言葉だ。
今日もOKを何回か言っただろう。でも、この二文字はもともと冗談だった。
1838年の夏、アメリカのボストン。新聞のあいだで変な流行が広まっていた。言葉を頭文字に縮めて、わざと間違えて書くいたずらだ。
O.W.oll wright、つまりall right
G.T.gone to Texas、テキサスへ行ってしまった
昔の新聞もネタを飛ばしてたんだ
1839年3月23日のボストン・モーニング・ポスト。ここにo.k.が載った。all correctをoll korrectとわざと間違えて縮めた言葉だ。
「正しい」って意味なのに、間違えて書いたの?
こうした冗談の言葉は、ほとんどがすぐに消えた。OKが生き残ったのは、この人のおかげだ。アメリカ第8代大統領、マーティン・ヴァン・ビューレン。
故郷がキンダーフックだったので、あだ名はオールド・キンダーフックだった。1840年の大統領選で、支持者たちはOKがそのあだ名の略だと押し出した。Vote for OK。OKに一票を。

その年の選挙は国中が大騒ぎだった。ヴァン・ビューレンはその選挙に負けた。勝ったのはOKだった。
大統領は負けて、流行語だけが残ったんだね
この話が明らかになったのは1960年代だ。言語学者のアレン・ウォーカー・リードが、古い新聞を一枚ずつ調べて見つけ出した。
参考
写真の出典
- Martin Van Buren by George Peter Alexander Healy (National Portrait Gallery).jpg, George Peter Alexander Healy, Public domain (元ページ)
- The contrast, or, Plain reasons why William Henry Harrison should be elected President of the United States - and why Martin Van Buren should not be re-elected (1840) (14584293478).jpg, Moore, Jacob Bailey, 1797-1853; Miscellaneous Pamphlet Collection (Library of Congress) DLC, No restrictions (元ページ)



