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第5話

GPS衛星の時計はわざと遅く合わせる

GPS衛星に積む時計は、わざとずらして合わせてから打ち上げる

Justin Lee, Dumb Game Lab ·

GPS衛星の時計はわざと遅く合わせる
写真: US Government, Public domain
ひとことで GPS衛星の時計は、相対性理論のせいで1日に38マイクロ秒進む。だから打ち上げ前に、わざと遅く合わせておく。

地図アプリが自分の位置を知っているのは、GPS衛星のおかげだ。衛星たちは、地球のはるか上空の軌道を回っている。

衛星は正確な時計を積み、時刻の信号を送り続けている。スマホは、信号が届くまでにかかった時間で距離を測る。

だから時計がほんの少し狂っただけで、位置が大きく外れる。

ここでアインシュタインの登場だ。
写真: Orren Jack Turner, Public domain

ここでアインシュタインの登場だ。相対性理論によれば、時間はどこでも同じ速さで流れるわけではない。

速く動くと、時間は遅くなる。衛星の時計はこのせいで、1日に約7マイクロ秒遅れる。

重力が弱い場所では、時間が速くなる。高いところを飛ぶ衛星の時計は、1日に約45マイクロ秒進む。

+38μs2つを合わせて、衛星の時計が1日に進む時間

ヤウ100万分の38秒なんて、なんでもないでしょ?

光は1マイクロ秒で約300m進むので、38マイクロ秒なら約11kmになる。時間で距離を測るGPSにとっては大きな差だ。

だからGPS衛星の時計は、打ち上げ前にこの分だけわざと遅く合わせておく。相対性理論は毎日、私たちの道案内の中で働いている。

参考

  1. Wikipedia: Error analysis for the Global Positioning System
  2. Wikipedia: Global Positioning System

写真の出典

  • GPS-IIR.jpg, US Government, Public domain (元ページ)
  • Albert Einstein Head.jpg, Orren Jack Turner, Public domain (元ページ)

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