
タイクーンゲームとは、お店や工場、鉄道などの事業を自分で切り盛りしてお金を稼ぐ、経営シミュレーションゲームの呼び名です。タイクーン(tycoon)は英語で実業界の大物を指しますが、語源は日本語の「大君(たいくん)」だと英語圏の辞書は書いています。ゲームの名前として定着したのは1990年のレールロード・タイクーン以降です。ロブロックスのタイクーンも同じ言葉を使いますが、遊び方は少し違います。この記事では、ネカフェ経営の日本語ではなく英語版の画面で、お金を稼いでお店を育てる一巡がどう見えるかを紹介します。
ひとことで言うと
タイクーンゲームは、自分が店主になって事業を育てるゲームです。お店を開いて、お客さんを迎えて、稼いだお金で設備を買って、もっと大きなお店に移る。この一巡がゲームのすべてです。ジャンルとしては経営シミュレーションに入ります。
開発者向けフォーラムgamedev.netには、タイクーンゲームのいちばん基本的な定義として「プレイヤーの最終目標がたくさんお金を稼ぐことであるゲーム」と書いた回答があります。戦闘や物語よりお金が目的になっているのが、ほかのジャンルとの分かれ目です。
タイクーンという言葉はどこから来たのか
英語辞書のメリアム・ウェブスターは、tycoonの語源を日本語のtaikunとしています。漢字では「大君」、将軍を敬って呼んだ言葉です。英語には1857年に入り、英語版Wikipediaによると、リンカーン大統領の側近たちが大統領を冗談めかして「the Tycoon」と呼んでいたそうです。この言葉が実業界の大物を指す意味で広まり、今の使い方になりました。
日本語版Wikipediaのタイクーンの項目は、ゲームの側をこう説明しています。主にPC向けの経営シミュレーションゲームのタイトルによく使われる言葉で、シリーズ名のように誤解されがちだが、1990年にマイクロプローズが出したシド・マイヤーのレールロード・タイクーンから始まった型が、他社のゲームにも広まったものだといいます。日本から海を渡った言葉が、アメリカで実業家を指すようになり、やがてゲームの題名として日本に戻ってきたわけです。
タイクーンと呼ばれるゲームたち
同じ名前のもとに、かなり違うゲームが集まっています。日本語版Wikipediaが「タイクーンの名がついたゲーム」として挙げているだけでも、鉄道、遊園地のジェットコースター、動物園、スキー場、ゴルフ場、ショッピングモール、空港、航空会社と、題材はさまざまです。
共通点は、題材が何であれ始まりが小さいことです。空き地やお店ひとつから出発して、稼いだお金で少しずつ広げていきます。
| 名前 | 題材 | 出典 |
|---|---|---|
| レールロード・タイクーン | 鉄道会社 | 1990年 マイクロプローズ |
| ローラーコースター・タイクーン | 遊園地 | 日本語版Wikipediaの一覧 |
| ズー・タイクーン | 動物園 | 日本語版Wikipediaの一覧 |
| トランスポート・タイクーン | 運送会社 | 日本語版Wikipediaの一覧 |
| ネカフェ経営 | 街角のネカフェ | Dumb Game Lab・スマホ |
画面で見るタイクーンの一巡
ネカフェ経営の最初の画面です(画面の文字は英語版)。古いパソコンが並ぶお店にお客さんが座っていて、右上には所持金があります。最初の目標は「フードを3回売る」のひとつだけで、達成すると次の目標が開きます。小さな目標がひとつずつつながっていくのが、タイクーンの楽しさです。
一巡は三つの動きです。お客さんが使ったお金が入り、そのお金で設備を買い、設備が増えるとより多くのお客さんが座れます。この輪が一回まわるたびに、お店が目に見えて大きくなります。

稼いだお金を何に使うのか
タイクーンが面白いのは、使い道がいくつもあるからです。ショップ画面には、中古PCが約3万4千ウォン、浄水器が約3万9千ウォン、ドリンク自販機が約8万5千ウォンと並んでいます。PCはお客さん1人あたり420ウォンから1,020ウォン、自販機は1回1,500ウォンが入り、浄水器はお店の収入を15%増やしてくれます。
何から買うかを決めることが、そのまま経営です。横には鍵のかかったロッカーがあり、中古PCを8台そろえると開くと書かれています。買うために先にやることが見えるので、次の行動が自然に決まります。

お店が大きくなると、ゲームの形が変わる
タイクーンは育てていくと、ゲームの形が変わります。ステージ4では「駅前の2号店を開く」ウィンドウが開きます。今のお店はそのままに、新しいお店はステージ2から開業資金4万ウォンで始まり、新店の売上が30%上乗せされると書かれています。
ステージ7あたりになると、同じお店にお客さんがあふれ、コインがはじけ、実績の通知まで出ます。同じお店が最初とまるで違う姿になっていくのを見られることが、このジャンルが長く続く理由です。

ロブロックスのタイクーンとは何が違うのか
検索窓にタイクーンと打つと、ロブロックスも一緒に出てきます。日本語のロブロックス用語集(roburo)は、タイクーンをゲーム内のお金や資源を集めて建物や設備を増やしていく育成・経営型のゲームと説明しています。骨組みは同じです。
違いは遊び方です。ロブロックスのタイクーンは、自分のキャラクターが歩き回って設備を買うものが多く、私たちのようなスマホのタイクーンは、お店全体を上から見下ろして投資の順番を決めます。同じ名前でも、片方は体で、もう片方は頭で遊ぶゲームです。
放置ゲームとは別の言葉なのか
別の言葉です。放置系はアプリを閉じていても進む進行のしかたを、タイクーンは事業を育てる題材を指します。だから放置系でありタイクーンでもあるゲームがたくさんあります。放置の側の説明は、放置系タイクーンの記事に別に書きました。
どんなタイクーンを選ぶか
はじめてなら、次の三つを見て選ぶと失敗が少なくなります。
- 題材が自分の知っている場所か。街のお店のように知っている場所なら、何を買えばいいかがすぐ思い浮かびます。
- 目標がひとつずつ目の前に見えるか。最初の画面で次にやることが見えないと、すぐ飽きてしまいます。
- どれくらい腰を据えて遊ぶか。短く開いて閉じるゲームか、じっくり座って遊ぶゲームかを、自分の一日に合わせて考えてみてください。
FAQ
タイクーンの意味は何ですか?
実業界の大物、実力者を指す英語です。メリアム・ウェブスターは語源を日本語のtaikun(大君)としています。
タイクーンゲームとは何ですか?
お店や工場などの事業を自分で育ててお金を稼ぐ、経営シミュレーションゲームです。稼いだお金で設備を買ってお店を広げる一巡が中心です。
タイクーンゲームはどこから始まったのですか?
日本語版Wikipediaは、1990年にマイクロプローズが出したレールロード・タイクーンから始まった型が、他社にも広まったと説明しています。
ロブロックスのタイクーンも同じジャンルですか?
骨組みは同じで、お金を集めて建物や設備を増やすゲームです。ただ、キャラクターを動かしてボタンを踏む方式が多い点が違います。
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